Samet Durgun 写真家
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ベルリンにおけるクィア難民の写真

ジャーナル · 作品について、率直に · 2026年10月更新

ベルリンに暮らすクィア、トランスジェンダー、ジェンダー・ノンコンフォーミングの難民や庇護希望者たちとともに制作したCome Get Your Honeyについての覚え書き。そこに写る人々にとって「難民」と「庇護希望者」という言葉が何を意味するのかを記している。

Come Get Your Honeyは何「について」の作品なのかと、短い答えを期待して聞かれることがある。平たく答えるなら、これはベルリンに暮らすクィア、トランスジェンダー、ジェンダー・ノンコンフォーミングの難民や庇護希望者たちとともに、数年をかけて作った一連の作品で、依頼からではなく関係性から生まれたものだ。

誰が関わり、それらの言葉が何を意味するのかを、ここで一度、はっきりと述べておきたい。先の文にあるふたつの言葉、「難民」と「庇護希望者」は互いに置き換えられるものではなく、その違いは手続き上の細かな話でもない。

難民と庇護希望者は同じではない

庇護希望者とは、保護の申請手続きのさなかにいる人のことだ。まだ何も決まっていない。認定難民とは、その地位を、書類と滞在する権利とともにすでに与えられた人のことだ。本に登場する人々のなかには、まだ決定を待っている人もいれば、すでにその地位を得ている人もいた。(認定とは法的な決定であり、UNHCRの定義によれば、誰かに認定される前から人は難民でありうる。)このふたつの立場の隔たりは、ドイツで暮らす人の日常のほぼすべてを左右する。働けるかどうか、どこに住むことが許されるか、どれほど自由に移動できるか、ことにクィアやトランスの人々にとっては、そもそも人目に見える存在でいられる余裕があるのかどうか。

その法的な線引きは、写真がどのようなものになりうるかをも左右する。まだ審査中の人は、本人だと分かる写真が、知られてはならない相手(当局や、故郷の家族など)の目に触れれば、現実の結果を招きかねない。このプロジェクトの何人かは、本人を守るかたちでしか撮影できなかったし、どの場合もその選択は本人のものだった。いくつかの写真は、一度も公開されていない。

プロジェクトの参加者ふたりが、自分の弁護士に渡すための本を私に求めてきた。審査の助けになるかもしれないと聞いたからだという。実際に役立ったのかどうかは分からない。私が最後に知ったとき、ふたりの地位はまだ審査中だったからだ。けれど、この本がそのように使われたことは言える。納得させる必要のある審査官の前で、その人がクィアであること、トランスであることが本物だという証拠として、ファイルの中に収められていたのだ。

実際には、誰のことなのか

Prince Emrahは、このプロジェクトのために私が最初に撮影した人のひとりであり、そもそもこのプロジェクトが生まれた理由のひとつでもある。Emrahはトルクメニスタン出身のパフォーマーで、ベリーダンサーであり、ほかのクィアの難民や庇護希望者のパフォーマーが舞台に立てる場を、何年もかけてつくってきた人だ。Emrahは本のために私にインタビューもしてくれた。立場を逆にしたインタビューで、今回ばかりは質問が逆向きに流れた。

Kylieもこのプロジェクトに参加している。私が撮影した数年後、彼女は雇用主であるベルリンのマクドナルドを、職場での差別をめぐってベルリンの労働裁判所に訴えた。この件は和解で終わり、判決には至らなかった。差別があったという認定はなく、会社が非を認めることもなかった。最初の審理で何を望むかと問われた彼女は、職場に戻りたいこと、そして女性用の更衣室を使いたいことだと答えた。これに触れるのは、写真だけでは伝えられない、本人についての本当のことを語っているからだ。見られることと安全であることは別々の闘いであり、彼女は両方を公の場で闘うことをいとわなかった。その経緯を、Fotografiska Berlinでの私たちのトークで自分の言葉で語っている。

五十人近い人々が、何らかのかたちでこのプロジェクトに関わった。最終的な編集で写真に残ったのは、そのうち十五人ほどだ。ほかの人々も見せる価値があったが、可視性はひとりひとりが選ぶべきものであり、本人だと分かるかたちで写ることを選ばなかった人もいる。本は、どちらの選択も同じ重さで受けとめている。

この作品の立ち位置

私はドイツ・トルコ・アブハジア系だ。曾祖父母は難民としてコーカサスを離れ、オスマン帝国へ渡った。こうしたすべてより何世代も前のことだ。私は2013年に第一世代の移民としてベルリンに移り住み、八年以上たってからドイツ国籍を取得した。そのどれも、私の状況をこの本に写る人々のそれと同じにするわけではない。ただ、彼らの状況に何か見覚えのあるものを認めた理由の一部ではある。

この作品は特定の地区に結びついていない。クロイツベルクやリヒテンベルク、プレンツラウアー・ベルクにきれいに重なるふりはしない。実際にそうではないし、写真が裏づけていない地理をでっち上げるより、そのことをはっきり言っておきたい。この作品のなかでベルリンは、人が完全に自分自身でいられる場所が点在する街として現れる。そこから少し歩いた別の通りでは、まだそうはいられない。

住まいや法的助言、コミュニティといった具体的な支援を探しているなら、Schwulenberatung BerlinがクロイツベルクでLGBTIの難民のためのドロップイン・センター、Café Kuchusを運営しているし、全国規模のプロジェクトであるQueer Refugees Deutschlandも出発点として適している。このプロジェクトはそのどちらの代わりにもならないし、そうなることを意図したこともない。

Come Get Your Honeyシリーズ全体はオンラインで公開している。写真集 Come Get Your HoneyはKehrer Verlagより刊行され、この作品がこれまでに展示された場所は専用のページにまとめている。

同意を、一歩ずつどう求めているかは、実践としての聴くことに書いている。

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